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トゥルナイゼンに見る人間観察眼 [銀英コラム]

銀河英雄伝説に見る、まあ凡将と言える人物。
ラインハルトと同期。


「通信が妨害され、艦と艦との連携が出来ない以上
 留まっていては勝機を逃す。」

とか言って前方の味方艦隊に割り込み
ヤンに効率良く殲滅される手腕。
天才に憧れる凡人です。

そんな戦術眼の無い彼が将官にまで出世し
ラインハルト直属の艦隊司令官になぜなれたのか。

彼には卓越した人間観察眼があるのだと思います。

「今、こいつは何を考えているのか。」
「今、こいつは何を言ってほしいのか。」

これを分析し、的確な御機嫌伺いが出来る。

「プロージット!自由惑星同盟最後の年に!」

この台詞の後のラインハルトの喜色に満ちた瞳とか、
自分とヤンは元帥同士だから同格であるという
ラインハルトの言にすかさず

「閣下と同格の物など宇宙のどこにも存在しません!」

と小気味のいい合いの手をすかさず入れてきます。
大学のコンパで盛り上げ要員としてぜひ連れて行きたい人間。


トゥルナイゼンは腰巾着というか、人を見る目もありますね。
幼年学校の同期連中はラインハルトを嫌ってる人間が
大半のようでしたが、彼だけはラインハルトの将来性を見抜いてたんだと思います。

ラインハルトも人間です。
おそらく同期としてトゥルナイゼンはラインハルトに
嫌われない位置と立ち振る舞いをしていたのでしょう。

人間には自分の力を魅せ付けて上に上がっていく者と
上の人間からの引きで上がっていく者とに別れます。

トゥルナイゼンは後者ですね。

キルヒアイスが死んで孤独なラインハルトにとって
同期でそれなりに学友として机を並べたトゥルナイゼンは
手袋と肌の間にナチュラルに入ってくる存在だったのかもしれません。

それだけならまだしも、上記の発言にもわかるとおり
自分の求めている答えを即提供してくる目端の利いたトゥルナイゼン。
ついつい上に上げてしまった。
そんな感じがします。

司令官としては駄目でしたが、現代のリアル社会にトゥルナイゼンを
リリースすれば、速攻で上に上り詰めそうです。
世渡り上手ですね。見習う点が多々あります。

彼に一番向いてる職業があります。
中国や朝鮮王朝で王様の世話をしていた宦官です。
たぶん宦官が天職ですね。

銀英コラム集


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